脱毛はなぜ痛い?痛みの正体を物理で解説|部位や回数で痛さが変わる理由
カウンセリングで一番よく聞かれるのが「痛くない脱毛ってないんですか?」という質問です。
正直にお答えすると、光脱毛で痛みを完全にゼロにするのは物理的に難しいです。ただ、痛みの正体がわかると、なぜ痛いのか・どうすれば和らぐのかもはっきり見えてきます。この記事では、脱毛の痛みを「熱」の視点から分解していきます。
痛みの正体は「熱」
光脱毛は、光を毛の中のメラニン色素に吸収させて熱に変え、その熱を毛の根元にある毛乳頭まで届ける仕組みです。虫眼鏡で光を集めて黒い紙を熱くするのと同じ原理です。
人の皮膚には熱を感じ取るセンサー(温度受容体)があり、おおよそ43℃前後から「熱い」「痛い」という信号を出し始めます。一方、毛を作る機能を失わせるために毛乳頭に届かせたい温度は60℃以上。
つまり、効果が出る温度まで熱を届けようとすると、その途中で必ず「痛い」と感じる温度帯を通過します。痛みは、熱がきちんと届いているサインでもあるわけです。
なぜ部位によって痛さが違うのか
「ヒゲの鼻下はめちゃくちゃ痛いのに、腕はそこまででもない」。これにもちゃんと理由があります。痛さを左右するのは、主に次の3つの変数です。
1. 毛の太さと密度 = 熱源の量
光を熱に変えるのはメラニンです。毛が太く黒いほどメラニンが多く、毛が密集しているほど同じ面積あたりの熱源が増えます。ヒゲやVIOは、太く濃い毛が密集している代表的な部位。照射した瞬間に発生する熱の総量が多くなるため、痛みも強く出やすくなります。
2. 皮膚の厚さ
皮膚が薄い部位ほど、毛の周りで発生した熱が皮膚の表面近くに伝わりやすくなります。口まわりや関節まわりのように皮膚が薄いところは、同じ出力でも熱さを感じやすい傾向があります。
3. 神経の多さ
顔、とくに唇まわりは感覚がとても敏感な部位です。熱を受け取るセンサーが多いぶん、同じ温度でも「痛い」と感じやすくなります。
鼻下は、この3つがすべてそろっている部位。メンズ脱毛で「鼻下が一番痛い」と言われるのは、物理的に見ても納得の結果です。
回数を重ねると、痛みは軽くなっていく
多くの方が「2回目、3回目と通ううちに痛みがマシになった」と感じます。これも熱源の量で説明できます。
施術を重ねると、毛乳頭が毛を作る機能を失った毛穴が増え、生えてくる毛の本数が減ったり、細くなったりしていきます。光を吸収するメラニンの量そのものが減るので、照射したときに発生する熱も少なくなるというわけです。
つまり、最初の数回がいちばん痛く、そこから徐々に楽になっていくのが一般的な流れです(感じ方には個人差があります)。
日焼けすると痛みが増す理由
メラニンは毛だけでなく、肌そのものにも含まれています。日焼けで肌のメラニンが増えると、光が毛に届く前に肌の表面でも吸収されて熱が生まれます。毛の熱と肌表面の熱が重なるため、痛みが強くなりやすく、肌への負担も大きくなります。
日焼けの程度によっては出力の調整が必要になるので、焼けてしまった場合は来店時にお伝えください。
Salon and. が痛みを抑えるためにしていること
出力を「上げすぎない」
出力は高ければ高いほど効くわけではありません。必要以上の熱は痛みと肌への負担を増やすだけです。毛の太さや密度、肌の状態を見て、毛乳頭が60℃に届く分だけの出力を設計しています。
熱い時間を短くする
1ショットの照射時間は0.1秒未満。0.1秒単位で調整できる機器を使い、「熱い」と感じる温度帯にいる時間をできるだけ短くしています。
その場で確かめながら調整する
施術前にはパッチテストで実際の感じ方を確認します。施術中も、熱さや痛みを感じたら遠慮なく声をかけてください。部位ごとにその場で出力を見直します。
自分でできる痛み対策
- 日焼けを避ける:通っている期間は日焼け止めなどで紫外線対策を。
- 肌を保湿しておく:乾燥した肌は刺激を感じやすいと言われています。
- 我慢せずに伝える:痛みの感じ方は日によっても変わります。我慢するより、伝えてもらった方が調整しやすいです。
なお、Salon and. では事前のシェービングは不要です。毛の状態を目で確認してから出力を決めるため、むしろ剃らずにお越しください。
まとめ
- 脱毛の痛みの正体は「熱」。効果が出る温度に届けるには、痛みを感じる温度帯を必ず通る
- 痛さは「毛の太さ・密度」「皮膚の厚さ」「神経の多さ」で決まる。鼻下は3つがそろう部位
- 回数を重ねると熱源になる毛が減り、痛みは軽くなっていくのが一般的
- 大事なのは痛みをゼロにすることではなく、必要な熱だけを短時間で届けること
「自分はどのくらい痛いのか」は、実際に体験するのが一番早いです。ヒゲ脱毛は初回1,000円から試せるので、まずは自分の肌で確かめてみてください。
